若いサラリーマンたちに知ってて欲しい事「努力と根性は古いのか」


価値観というのは日々移り変わっていっていて、昔のやり方がいつまでも通用すると思っていては確実に時代に乗り遅れます。

私たちの働き方一つにしても、一つの会社に生涯勤め上げる事の方がむしろ珍しいのと同時に、会社に属する事すら当たり前ではない時代かと思います。

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 「朝から深夜まで働くなんて時代錯誤」

 「休日まで電話がかかってくるなんて考えられない」

 「仕事以外の自己研鑽の時間がほしい」

 

「『努力と根性』なんて古い!!」

 

 

僕も全くその通りだと思います。

何事も努力と根性だ!みたいなエビデンスのない、非効率な感情論は人生において大きな損失を生む可能性があります。

仕事は人生の大きなウェイトは占めますが、人生の中心ではないという考えも僕は好きです。

 

しかし、しかしです。

批判覚悟で私は言いたい。

若者よ、甘ったれるな!!と。

(※もちろんブラック企業は論外です。それは今すぐに撤退しましょう!)

 

若くして成功を収めてるような著名人の方々が、比較的新しい価値観を取り入れている事はまず間違いありません。古い着想のみでは新たなイノベーションなど生まれようがないからです。ではその新しく自由な価値観を持つ成功者達は努力と根性無しに今の地位を築いたのでしょうか?

それはNOです。

 

ある時は環境に悩み、ある時は人間関係に悩んだりしながらも、表面的な事だけで逃げたり避けたりはしてないはずです。

もっと奥深く本質的な部分を見て、時にはきっぱりと撤退し、時にはぐっと我慢をしてきたからこそ今の地位に値する人間に成長できたのだと僕は思っています。

 

スポーツ界における「筋トレ」で例えるなら、昔はとりあえず腕立て・腹筋・背筋を、とにかく努力と根性で数をこなすという事が正義でした(僕も死ぬほどやりました…)。

しかし現代においては、その競技に必要とされる筋肉を科学的に学び、そこを鍛えるのに効果的なトレーニングを積む。しかし実績を上げようと思うなら、そこには少なからず努力と根性が必要なはずです。

つまり、やみくもに走るという考えは古いが、行き先とルートを決めたら、やっぱり走らないといけないんだという事です。

これを勘違いして、「汗かいて走るだなんて古い」と考えている人が少なからずいるように思うのです。

 

 

 

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一度身に染み付いた逃げ癖はなかなか取れるものではありません。せっかくの才能を殺してしまった人を目の当たりにしたこともあります。

 

 

冒頭の“よく聞くフレーズ”を少し見方を変えて見てみましょう。

 

朝から深夜まで働くなんて時代錯誤

→業種によっては季節柄、ある期間に業務が集中する場合があります。この働き方は労働基準法でも認められている働き方です。年中この状態が続くならブラックですが、季節要因なのであれば皆と一緒に乗り越えるのもいい経験ですし、そこから得られるものもあるかも知れません。表面的な部分だけを見てすぐに逃げてしまわず、得られるものはないか、じっくり見渡してみてからゆっくり考えてもいいのではないでしょうか?残業が多いことに何か根本的なシステム上の理由があり、そこに気づくことで大きな業務改善に貢献できるかもしれません。そういった経験は必ずあなたの財産になります。

 

 

休日まで電話がかかってくるなんて考えられない

→例えば営業職であれば、そのようなケースは少なくありません。相手が本当に困っていて、休日とわかっていながら電話をかけてくるケースもあるでしょう。そうではなく、平日でもいいような案件で電話やメールが送られてくるなら、まずは迷惑である旨を主張しましょう。相手は”相手のことを考えられないかわいそうな人”なのかもしれません。相手が上司であるなら、それは更に上の上司に相談してみましょう。上層部の人であるほど、きっと問題視してくれるはずです。上層部の人が問題視してくれないような会社なら、それはアウトです。撤退です。ここで言いたいのは「まずは現状を打開すべく手を打ってみよう」ということです。何も変わらないかもしれませんし、悪い上司なら余計にきつく当たってくる可能性もあるでしょう。しかしどうでしょうか?そんな上司ならそれまでの会社だときっぱり辞めればいいし、これで状況が改善するならいいと思いませんか?「ネガティブな状況を改善すること」「行動を起こすこと」こういった経験を積んでほしいんです。

 

 

仕事以外の自己研鑽の時間がほしい

 ⇒非常にいい考えだと思います。人間そうあるべきですし、自分に投資することはきっと人生をよりよくすると思います。ですが、あなたが好き好んで入ってきた会社です。まずは目の前の仕事に集中してみませんか?一生懸命に仕事を教えている時、このようなことを言われたりすると教えてる側はがっかりするものです。そして何より言えることは「仕事を一通り覚えれば自己研鑽の時間が作れるようになる」ということです。ただ、上司や先輩を見てあまりに時間的&精神的余裕がない。自分の人生プランとの乖離が明らかであるなら、その際は転職を考えてもいいんじゃないでしょうか。ここで言いたいことは「しんどいのは最初だけかもしれないよ」ということです。落ち着いて現状を把握してからの決断でも遅くありません。”きっつい仕事に従事してた”って、あとから笑い話にもなるし、いい意味で鍛えられますよ。

 

 

「『努力と根性』なんて古い!!」

何度も言いますが、本当にその通りなんです。

ただ、ちゃんと本質的な部分を見、そこから様々な事を考えた上での判断なら僕は大賛成ですが、深く考えもせず「逃げ口上」として使っちゃってませんか?ということです。

何より世の中しんどくない仕事なんてありません。

表面的な判断だけで転職を繰り返していては、いつまでたっても腰を据えて仕事ができません。当然スキルも磨かれません。あなたの市場価値は上がらないし、あまりに転職が多い人は採用担当者に避けられかねません。

 

説教くさくなってしまいましたが、基本的に心に留めておくのは一つ。転職活動の際に面接官から転職理由を聞かれた際”胸を張って説明できるようにする”とまちがいはないんじゃないかと思います。

 

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僕は昭和57年生まれの38歳。一応誰もが知ってる(聞いたことはあるはず)一部上場企業で責任者のポストに就いています。転職や事業統合も経験しています。

色々な若手社員を見てきた中で「こういうマインドで取り組めばもっと伸びるだろうに」とか「あの考えが根底にあるから人間関係で苦労するんだろうな」とか、感じる事がたくさんありました。

このサイトではそういった僕なりの価値観をご紹介していきます。

 

 

押し付ける気は毛頭ありません。

一つの考え方として捉えて頂ければ幸いです。